小浅間山とニホンカモシカ#噴火情報

昨日も浅間山で小規模噴火があり、テレビやネットニュースで大きく取り上げられていますが、地元民としては「あんなすかしっ屁みたいな噴火でなに大騒ぎしちゃってるの?」というのが率直な感想です。

というのも、御嶽山が噴火したとき火山学者が「噴火の恐れのある場所から半径4km以内を常に立入禁止にしておけば、まず人は死なない」と言われたそうですが、浅間山から半径4km以内には誰も人が住んでいないからです。さらに北軽井沢の中心地や別荘が立ち並ぶエリアは8km以上離れています。

地図で比較していただくと一目瞭然ですが、これが「半径4km圏内に住宅地や旅館・観光施設のある御嶽山や箱根山、口永良部島」と、「半径4km圏内に住んでいる人がいない浅間山」の違いです。

もちろん東日本大震災の例もあり、想定外のスーパー大噴火が起こらないとも限りませんが、そこまでの危険性を考慮すると日本で住むところがなくなってしまいます。

こういったことは現地から離れて住んでいる方にとって想像しづらいでしょうから過剰に心配されるのも無理はありませんが、ニュースを見聞きしただけの方達と地元民の心情に温度差があるように感じます。

 

というわけで(?)、「晴れていれば浅間山の噴煙が見えるかなー」と期待して小浅間山に登ってきました。

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登山口には噴火警戒レベルの案内板が設置されていて、「小浅間山頂までは登山ができます」と書かれています。

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「東京大学地震研究所 浅間火山観測所」の前を通って入山します。

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ちなみに、この観測所以外にも浅間山の観測所はこれだけあります。

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国土交通省気象庁ホームページより

これだけ監視体制が整ってる山だからこそ、住民の皆さんは安心して冷静に過ごせるんでしょうね。

 

入山してしばらくは、木漏れ日がこぼれる気持ちの良い散策路が続きます。

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穏やかな天気の中をのんびり歩いて行くと、前方をゆっくり横切る影が…

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ニホンカモシカでした♪

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「もし噴火するなら真っ先に動物たちが逃げるはずだから今日は大丈夫」と根拠の無い自信に裏打ちされて先に進むと、あっという間に浅間山と小浅間山の分岐点に。

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小浅間山を見上げると晴れていて視界も良さそうです♪

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一方、反対側の浅間山は、真っ白な雲に覆われていて何も見えません。山頂から風が吹き下ろしていましたが、硫化水素臭もなく、火山灰も確認できませんでした。

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小噴火のニュースのせいかいつもより登山者も少なく、小浅間山を独り占めして登っていきます。

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小浅間山頂。晴れていれば目前に迫る壮大な浅間山が見られるのですが、今日は雲の中。ざーんねーん。

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軽井沢市街を見下ろすと、下は晴れてそうですが雲が低いですね。

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下山のときはいつもトレランスタイルで駆け下りて帰るのですが、時期が時期だけに、他の登山者とすれ違った時「浅間山が噴火して逃げてきた」と思われてしまうかもしれないので、すれ違う全員と世間話(と言い訳)をして降りてきました。笑